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月別アーカイブ: 2025年6月

第6回軽天ボード工事マスター講座

皆さんこんにちは!


田鍋建装、更新担当の中西です。

 

 

 

【第6回】耐火性・耐久性を高める!ボードの種類と正しい使い分け術


軽天ボード工事シリーズ第6回では、「耐火性・耐久性を意識したボードの選び方・張り方」をテーマにお届けします。

「ボード」と一言で言っても、実は用途や性能によって非常に多くの種類が存在します。
現場の目的に合わせて最適なボードを選ぶことが、安全性と長寿命化につながるのです。


◆ まずは“ボードの種類”を知る!

 

🔸 石膏ボード(一般タイプ)

 

最も標準的な内装ボード。コスト・加工性に優れ、住宅からオフィス、店舗まで幅広く使用されます。

  • 厚み:9.5mm or 12.5mmが一般的

  • 不燃性が高い

  • 下地クロス・塗装仕上げに対応


🔸 強化石膏ボード(耐火・耐衝撃タイプ)

 

中にガラス繊維を混入したタイプ。

  • 高温時の崩壊を防ぎ、耐火壁の仕様に適合

  • 衝撃にも強いため、学校・病院・倉庫など公共施設に最適


🔸 耐水ボード(耐湿・耐カビ仕様)

 

水回りに欠かせないボード。色が緑や青のものが多く、以下のような場所に使用されます:

  • 浴室・脱衣所・トイレなど

  • 調理場や厨房など高湿度エリア

  • 外壁下地としての使用(外装対応型)


◆ 耐火性を上げる施工方法とは?

 

ただ耐火ボードを張るだけでは不十分。
張り方・構成の工夫が重要です。

✅ 二重張り構成

12.5mmボードを2重張り(=25mm)にすることで、1時間耐火構造に適合するケースが多くなります。
外周部、共用廊下に面した壁などに効果的です。

✅ ボードの継ぎ目をずらす

ボードを縦横まっすぐに張ると、継ぎ目が集中し強度が落ちます。
2層目を**1層目の継ぎ目からずらして張る(千鳥張り)**ことで、耐火性・耐震性を高められます。


◆ 耐久性を意識した施工のコツ

 

  • LGS下地のピッチ調整(@303 or @455など)

  • ビスの打ち忘れ・打ちすぎに注意(耐久性が落ちる原因に)

  • 開口部まわりの補強(ドア・窓まわりの補強材設置)


◆ まとめ:用途別に正しく選ぶことで建物の寿命も延ばせる

 

ボードの選定と施工方法ひとつで、耐火性・耐久性・安全性が大きく変わります。
とくに非住宅施設や災害時の避難動線となる場所では、適切な仕様選定が命を守ることにもつながります。

「ただ張る」のではなく、「どこに、何を、なぜ使うか」を常に意識する――
それがプロの軽天・ボード職人としての誇りです。


次回(第7回)は、「軽天工事に欠かせない!天井・壁下地の基本構造と寸法ルール」についてご紹介予定です!

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

田鍋建装は、京都府南丹市を拠点に近畿地方一円で軽天ボード工事を専門に行い、見えない骨組みから仕上げまで高品質・安全・スピーディに提供しています。

本シリーズを通じて、現場で役立つノウハウをぜひご活用ください。

 

 

 

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第5回軽天ボード工事マスター講座

皆さんこんにちは!


田鍋建装、更新担当の中西です。

 

 

 

【第5回】防音・断熱性能を高める!ボードと断熱材・遮音シートの組み合わせ


軽天ボード工事シリーズも第5回目となりました。

今回は、多くの現場で求められる「防音性・断熱性」をテーマに、ボードと断熱材、遮音シートの組み合わせについて詳しく解説していきます。


◆ なぜ“防音”と“断熱”が必要なのか?

 

建物の性能を語るうえで、見逃せないのが**「音」と「熱」への配慮**です。
特に、以下のような施設・空間ではその重要性が非常に高くなります:

  • 集合住宅・アパート(生活音や隣室の音の遮断)

  • オフィス・会議室(機密性と集中力の維持)

  • 病院・介護施設(静けさ・冷暖房効率)

  • 店舗・スタジオ(外部音・反響の対策)

  • 一般住宅(断熱で冷暖房コスト削減)


◆ ボード工事と断熱・防音の関係

 

軽天(LGS)下地の上に取り付けられる石膏ボードや吸音パネルは、壁や天井の「見た目」だけでなく、「性能」にも大きく関与しています。

● ボード単体では性能が不十分

石膏ボードは、一定の遮音性・不燃性を持ちますが、それ単体では防音・断熱の効果は限定的
だからこそ、断熱材遮音シートと組み合わせて使う必要があります。


◆ 組み合わせ例①:断熱材 + 石膏ボード

 

定番の組み合わせ。断熱材(グラスウール・ロックウールなど)を軽天に充填したうえで石膏ボードを張ることで、以下のような効果が得られます。

  • 冬は暖かく、夏は涼しい空間を維持

  • 結露の発生を抑える

  • 電気代の節約にも貢献!

特に天井裏の断熱材施工は、冷暖房効率を左右する大きなポイントとなります。


◆ 組み合わせ例②:遮音シート + 石膏ボード

 

遮音シートとは、高密度のゴム系素材でできた薄いシート状の建材。
ボードの下や間に挟むことで、音の振動を吸収し、音の通過を遮断します。

  • 生活音・足音の低減

  • 隣室・階上からの音漏れ防止

  • 反響音(特に高音域)の軽減

遮音性を高めたい場合は、遮音シート+二重張りボード構成がおすすめです。


◆ 施工時のポイント

 

  • 断熱材の“密着性”がカギ:隙間があると効果が半減!しっかりと密着させて充填します。

  • 遮音シートは全面密着施工:タッカーや両面テープで浮きやズレを防止。

  • 下地の安定性が最優先:下地のLGS(軽天)がたわんでいては意味がありません。


◆ まとめ:性能を最大化するのは“組み合わせの妙”

 

ボード単体ではできない防音・断熱性能も、断熱材や遮音シートとの併用で一気にレベルアップします。

「見えない部分こそ手を抜かない」
それが、私たちが大切にしている軽天ボード工事の信念です。

次回は、さらに一歩踏み込んで「耐火性と耐久性を意識したボード構成」について解説いたします!

 

 

 

 

田鍋建装は、京都府南丹市を拠点に近畿地方一円で軽天ボード工事を専門に行い、見えない骨組みから仕上げまで高品質・安全・スピーディに提供しています。

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